令和3年度

バリアフリーピクトグラムデザインコンペ

地域デザインセンターでは、バリアフリートイレの左右勝手をより多くの人にわかりやすく伝えるピクトグラムデザインのコンペを開催しました。

厳正な審査の結果、以下の最優秀賞1点・優秀賞2点が選出されました。

【応募総数】13点  ※応募者:13組15名(12~27歳)

【最優秀賞】
東田雄崇さん(建築都市デザイン学科3年)

【優秀賞】
須田麻友さん(建築都市デザイン学科3年)
古謝正太朗さん(建築都市デザイン学科4年)

※入賞作品の詳細についてはこちら(.pdf)をご覧ください。

【総評】
 今回のコンペには短期間の募集にもかかわらず想定以上に多くの応募があり、主催者一同、喜んでおります。また提出された作品のクオリティについても、いずれも真剣に取り組んだ形跡が見られました。
多機能トイレの右勝手・左勝手は、導入されて十数年であり、まだ日本の中でも統一されたピクトもなく、国内でも一部の施設にしか取り入れられていません。そして世界でもこのような左右勝手のある多機能トイレを取り入れている国はわずかです。その為、今回のコンペは挑戦的であり、世界標準も目指すことができるものです。
 選に漏れた作品は、わかりやすさ、に不足がありました。場所がトイレなのかどこなのかわからないものがありました。多かったのは「右」や「左」、「Right」や「Left」等の文字が使われていましたが、右勝手―左勝手、右利き―左利き、右麻痺―左麻痺、等が多様な解釈があり、直感的にわかりにくく選外としました。ピクトで表現しようと試みたものもありましたが、直感的にはわかりにくいとの評価となりました。
 その中で、表彰された3点は、いずれも一目でわかるものであり、利用者が考えずとも直感的にわかるものが選ばれました。優秀賞の1点目は手すりを握っていることで直ぐにどちらの手で操作するのかがわかります。2点目はピクトらしいデザインで使い方もわかりやすいです。最優秀賞は、見たものズバリでわかりやすく、三次元でピクトを表現した点が高く評価されました。
 いずれの応募作品も工夫を凝らし、ユニークな発想に基づいており、バリアフリーの実務や研究に詳しい審査員一同も非常に迷う選考となりました。今後の皆様のご活躍を期待しております。
(審査委員長 土橋喜人先生)

ピクトグラムデザインコンペ

===以下募集要項===

【課題】
「バリアフリートイレの左右勝手をわかりやすく伝えるピクトグラムデザインを提案してください。」

【応募資格】
宇都宮大学の学生および本学学生を含むグループ
*学生には大学院生も含む。
*本学学生がいれば、本学以外の人との共同も可。ただし、何らかのデザインを生業とする社会人は除く。

【応募方法】
C-Learningの受講登録から応募:授業コード【R420031】

【締切】
2022年2月23日(祝・水)24時

【賞】
最優秀賞1点、優秀賞数点

【審査員】
・土橋喜人(地域デザイン科学部客員教授)
・大塚訓平(NPO法人アクセシブル・ラボ代表理事)
・大森宣暁(地域デザイン科学部教授)

【主催】
宇都宮大学地域デザイン科学部附属地域デザインセンター