食品配布利用者実態調査:CRD×NPO法人フードバンクうつのみや
フードバンク活動を行っていた学生グループが、地域デザインセンターとNPO法人フードバンクうつのみやをつないだことで、コロナ禍に対する取り組みとして、地域デザインセンターとNPO法人フードバンクうつのみやが連携し、主に学生を対象とする食品配布における利用者の実態調査を全3回実施するに至った。
1回目は6月13日に宇都宮大学の学生を対象とした「学生応援きずなセット 食品配布会」の実施時、2回目は7月4日に宇都宮市内の学生を対象とした「学生応援きずなセット 食品配布会」の実施時、3回目は一般を対象とした「きづなセット 食品配布(郵送)」実施時に調査を行った。
その結果、1回目では133名から回答を得て、大学1年生は、アルバイトを始めていないなかで、困窮状態に陥っている可能性があることなどが明らかとなった(2020年6月現在)。2回目では104名から回答を得て、全体の約6割強の学生が生活費に対する不安を案じていることなどが明らかとなった (2020年7月現在)。3回目では、募集途中で県内に限った配布を行っていたが、食品に余裕があったことから地域を限定しない方向へ変更したところ、全国から申込があり、地元にフードバンクがあっても利用できない状況もあることなどが分かった。
これらの交流を通し、福祉社会学を専門とする教員との共同研究へと展開し、北関東におけるフードバンクの実態について年度内に実施される。