宇都宮大学地域デザインセンター地域防災セッション2024

民間組織が担う、地域防災の新展開

 9月20日(金)に「第5回宇都宮大学コラボレーション・フェア」の会場において、地域防災セッション「民間組織が担う、地域防災の新展開」を開催しました。

防災セッション

本学地域デザイン科学部附属地域デザインセンター地域防災部門では、これまでに地域防災の担い手としての自治会・自主防災組織等の地縁組織や防災士、行政機関に着目し、教育・研究や連携事業を進めてきましたが、新たな試みとして、栃木県内の業界団体や起業家集団と連携し、個別の民間組織が取り組む特徴的な地域防災の実践事例を取り上げ、波及可能性や取組上の課題を議論する場を設けました。

防災セッション

 事例報告として、3つの企業・団体の災害対応の取組を伺いました。ユーユーワールドの小川社長からは、物流業としての東日本大震災やコロナ禍への取組、その後の同業他社との連携や従業員の変化についてお話していただきました。介護老人福祉施設いずみ苑の西大路施設長からは、東日本台風で被災した際の様子とその後の被災者支援についてお話していただきました。日本技術士会栃木県支部の福田支部長からは、那須水害の経験と災害時の士業連携に向けた平時の取組についてお話していただきました。その後、コメンテーターの栃木県防災士会の稲葉理事長から、事業継続計画(BCP)に関する解説をいただきながら、地域社会や大学との連携について、会場も交えたディスカッションを行いました。

 

防災セッション

 

今回のセッションをとおして、地域防災の担い手は実に多様であり、それぞれが多彩な取組をしていることがわかりました。地元とちぎならではの地域防災の推進に向けて、本学の取組も充実させていきたいと思います。ご参加の皆さまには深く感謝申し上げます。

防災セッション

地域防災セッション

宇都宮大学地域デザインセンター地域防災セッション2024 ポスター(.pdf)

プログラム

  • 1.挨拶、趣旨説明(宇都宮大学地域デザイン科学部 教授、地域デザインセンター長 山岡 暁)
  • 2.事例報告
      ○株式会社ユーユーワールド 取締役社長 小川 拓矢
      ○社会福祉法人健修会 介護老人福祉施設いずみ苑 施設長 西大路 純子
      ○公益社団法人日本技術士会 栃木県支部 支部長 福田 一郎
  • 3.会場参加型パネルディスカッション
      コメンテーター:特定非営利活動法人栃木県防災士会 理事長 稲葉 茂
      進行:宇都宮大学地域デザイン科学部 准教授 近藤 伸也
  • 4.まとめ(宇都宮大学地域デザイン科学部 教授、地域防災部門長 石井 大一朗)

開催概要

  • 日 時:2024年9月20日(金) 13:30-15:30(受付 13:00~)
  • 会 場:マロニエプラザ(宇都宮市元今泉6-1-37)展示ホール
  • 対 象:地域防災に関心のある民間事業者、行政機関等
  • 参加者:51名
  • 主 催:宇都宮大学地域デザイン科学部附属地域デザインセンター地域防災部門
  • 協 力:栃木県老人福祉施設協議会

第5回宇都宮大学コラボレーション・フェア